ワーク材質や加工条件に応じて砥石を使い分ける必要があります。同じワーク材質を研削する場合でも、砥石のグレードが異なると研削比が2~5倍も異なる場合がありますので、適切な砥石を選択する必要があります。
ダイヤモンド研削ホイールは、高硬度で高脆性の超硬合金、光学ガラス、セラミックス、宝石および石材に最適な研削工具です。ただし、ダイヤモンドは700度~800度で炭化しやすいため、鋼の研削には適しません。 CBNはダイヤモンドより硬度は若干劣りますが、熱安定性(1300℃~1400℃までの温度に耐えられる)があり、ダイヤモンドのような高温分解、つまり酸化や黒鉛化が起こらず、鉄族の化学的不活性性、高い熱伝導率(コランダムの46倍)、長寿命(コランダム砥石の数十倍から100倍以上)で作られた砥石です。高硬度鋼、高速度工具鋼、軸受鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、チタン合金等の高硬度・高靱性金属材料の研削にコランダム砥石に代わる最適な研磨工具です。